最も温かい肌着はメリノウールで、登山家が愛用する知られざる一品です

 

エベレストの極寒の山を登る時には、どのような肌着を着けているのかご存知でしょうか。
登山用はシルクまたはメリノウールを採用する事が多くなっています。
一般的な肌着としてはあまり使われていませんが、ヒートテックのような機能性肌着よりも断然温かく、そして蒸れずに臭くならないと言うよい特徴を持っているのですよ。
私も実は、メリノウールの肌着を愛用している一人です。


メリノウールとは?

メリノウールとは羊毛の中でも毛の1本1本の繊維がとても細く、高級品とされているものです。
ウールと言っても、多数の品種があります。

・ メリノウール
・ ウルグアイウール
・ 英国ウール

などがあります。

 

その中でもメリノウールは非常にクリンプという縮れが多く、アルパカに近い滑らかさやを持っていて最高級とされています。
メリノウールの中でも更に毛の繊維が細いものを、エクストラファインメリノウールと呼ばれています。
このウールはユニクロでもお馴染みですね。

 

ウールのメリットとは?

ウールは温かく、蒸れない、汚れ難い、ニオイが付かないという特徴を持っています。
肌着にはとても優れているもので、ヒートテックのように化繊100%のものを比べるとその違いに驚かされます。
一度メリノウールの肌着を付けた人は、化繊または綿の肌着には戻れ無いと言うほどです。

 

冬暖かく夏は逆に涼しい

ウールは冬だけのものではなく、夏はスーツ生地としても使われています。
学生服にはウールが多く使われていて、快適性も重視されているのです。
学生服はただ高いだけでなく、ちゃんと良い生地を使って長く快適に過ごせるようになっているわけです。
サマーウールは少なめですが、涼しく感じられるためためしてみて下さい。

 

湿気を逃がす

ウールを着てみると、驚くほど湿気がたまらないのが分かります。
汗をかいた直後は水分を吸収しにくいのですが、空気中の湿気のように水蒸気になっていれば、蒸れにくい性質を持っています。
登山にウールの肌着を使うのもこのためで、汗をかいても汗で体が冷え難いからです。

 

ウールは燃えない

ウールは住宅の断熱材にも使われているもので、燃えません。
よく言われるのが、本物のウールか調べるためには燃やすと良いということです。
燃やすと焦げるだけで、火を出して燃える事はありません。
化繊の服を着ていると、コンロから火が移りやけどを起こす事故が発生する事がありますが、ウールのセーターを着ていればこのような事は無いのです。

 

ウールは汚れ難い

ウールの肌着を毎日着ても、汚れ難い性質があり、毎日洗濯する必要はありません。
登山の時には長期間肌着が変えられないこともありますね。
ヒマラヤ登山などでは長期間肌着や衣類は変えられないこともあり、汚れが付きにくいウールを選んでいると言う事です。
ウールは表面に油分があり、水を弾く性質を持っていて、汚れも寄せ付けません。
また、においも気にならないため、1週間や2週間同じ肌着を付けていても体臭が気にならないのです。
化繊や綿などは抗菌作用が必要ですが、ウールなら天然でその作用を持っているわけです。

 

ウールは意外とチクチクしません。

ウールは首にあたるとチクチクするから避けると言う方も多いと思います。
しかし、メリノウールに関しては繊維が細いため、素肌に着てもチクチクしいくいのです。
最初は多少違和感を感じますが、だんだんと慣れてきて、温かさのため着ていたらほとんど気にならなくなる事が多いと思います。

 

どうしても、チクチクする方は内側にシルクを使ったものがおススメです。
無印良品なんかは、首の内側に違う繊維を使う事でチクチク感を押さえているタートルネックセーターの取り扱いがあります。

 

ウールは臭くならないから選ぶ方も

ウールはほかの繊維と比べても断然臭くならないと思います。

 

化繊の肌着だと汗をかいたときに、汗が吸収しにくいものもあるため、においが一番強くなるように思います。
シルクは意外とニオイが少ないのですが、やはりウールに比べると負けますね。
脇汗が酷い人、屋内に入るとすぐに背中などに汗をかいてしまう方におススメです。
私はウールの肌着に変えたら、冬の汗の臭いはまったくしなくなりました。

 

登山で2週間くらい肌着を付けっぱなしでも、ウールなら臭う事はありません。
ウールは羊の肌の一部みたいなものですから、天然で雑菌を撥ね退ける力があるのです。
抗菌加工だと薬品によるもののため、肌が弱い人だとかぶれやすかったり、長く着続けると効果が半減するものもあります。

 

結局ウールの肌着で一番良いのは?

値段で言うなら、ユニクロのエクストラファインメリノウールセーターです。
セールなら1,000円くらいで売っていることもあります。
タートルネックを肌着としてそのまま着たり、最近では店舗は限られていますがクールネックも登場しました。

 

次におススメなのがモンベルの肌着です。
モンベル(mont・bell)はアウトドア用品店で、メリノウールやシルクの肌着を取り扱っています。
ズボン下も売られていて、冷え性の方などは上下でそろえるのがおススメです。
1枚3,000円以上と安くはありませんが、1枚持っていれば汚れ難いため洗濯は頻繁に行う必要はありません。

 

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